葉の表面に白い粉をまぶしたような斑点が出ていたら、それは「うどんこ病」です。カビの一種が原因の、家庭菜園でもっともよく見る病気のひとつです。

放置すると葉全体に広がって光合成を妨げ、株が弱って収穫量が落ちます。ただし初期に見つければ家庭にあるものでも十分抑えられます。この記事では、見分け方 → 対処 → 予防の順で解説します。

うどんこ病の見分け方

  • 葉の表面に白い粉状の斑点が点々と付く(進行すると葉全体が白くなる)
  • 主に葉の表側から発生する
  • 下葉・混み合った部分から出やすい
  • キュウリ・カボチャ・ズッキーニなどウリ科、イチゴ、エンドウ、バラなどで特に多い

似た症状との見分け:

症状 病気
白い「粉」が乗っている うどんこ病
葉の裏に白〜灰色の「カビの毛」 べと病・灰色かび病など
白い「線」が葉の中を走る ハモグリバエ(虫)

うどんこ病が出やすい条件

  • 乾燥気味で、昼夜の寒暖差がある時期(春と秋に多い。真夏の高温では逆に収まることも)
  • 株が混み合って風通しが悪い
  • 窒素肥料のやりすぎで葉が柔らかく茂っている
  • 日当たり不足

「雨が少ない時期によく出る」のがうどんこ病の特徴で、多湿で出るべと病とは逆の性質です。

対処1:白くなった葉を取り除く(最優先)

発生が数枚なら、その葉を摘み取って菜園の外に処分するのが最も確実です。

  • 取った葉はその場に放置せず、袋に入れて捨てる(胞子が飛ぶため)
  • 作業後は手やハサミを洗う
  • 株全体の1/3以上の葉を一度に取らない(株が弱るため)

対処2:家庭にあるもので作るスプレー(初期向け)

初期の軽い発生なら、以下のスプレーで進行を抑えられます。

重曹スプレー

  • **水1Lに重曹1g(約0.1%)**を溶かす
  • 白くなった部分を中心に、葉の表裏へ散布
  • 濃度を上げると葉焼けするので必ず薄く
  • 3〜4日おきに様子を見ながら繰り返す

酢スプレー

  • 水に食酢を25〜50倍程度に薄めて散布
  • 同じく朝夕の涼しい時間帯に

いずれも「治す」より「広がりを抑える」ためのものです。散布は日中の高温時を避け、数日後に効果を確認してください。

対処3:広がってしまったら薬剤を使う

発生が株全体に及ぶ場合は、市販の殺菌剤の使用を検討します。

  • 家庭菜園なら、食品由来成分の気門封鎖型・食品成分系のスプレー剤(収穫前日まで使えるものが多い)が使いやすい
  • 効果を重視するなら、うどんこ病に適用のある殺菌剤を選ぶ
  • 必ずラベルで「対象の野菜に適用があるか」「収穫までの日数」を確認し、表示どおりに使う

同じ薬剤を続けると効きにくくなる(耐性)ため、繰り返す場合は系統の違う薬剤をローテーションします。

予防:繰り返さないために

  • 株間を空け、混み合った葉を整理して風通しを良くする
  • 窒素肥料をやりすぎない(葉ばかり茂るのは過多のサイン)
  • 日当たりの良い場所で育てる
  • 極端な乾燥を避ける(適度な水やりは胞子の飛散を抑える)
  • うどんこ病に強い品種・接木苗を選ぶ
  • 発生しやすい野菜(キュウリなど)は、出る前からの予防散布も有効

まとめ

  • 葉の白い粉はうどんこ病。乾燥+風通しの悪さ+窒素過多で出やすい
  • 初期は白い葉を摘み取るのが最優先。取った葉は袋に入れて処分
  • 軽いうちは重曹スプレー(水1Lに1g)や酢スプレーで進行を抑えられる
  • 広がったら適用のある薬剤をラベルどおりに使用
  • 予防は風通し・肥料バランス・強い品種選びが基本