きゅうり苗を食べるウリハムシの被害と今できる対策
きゅうりの苗を食べるウリハムシには、植え付け直後から防虫ネットで覆うのがもっとも確実な対策です。苗が小さい時期は数匹の食害でも生育が止まりやすいため、被害を見つけてからではなく、植え付けと同時に防ぐのが安心です。
ウリハムシがきゅうり苗に与える被害
ウリハムシは、苗の葉に丸い輪の形の食べ跡を作ります。 成虫は体長7mmほどの黄褐色の甲虫で、きゅうりやカボチャなどウリ科の葉を好みます。
食べ跡の特徴
葉に円を描くように切れ込みが入り、中央が枯れて抜け落ちることがあります。これは葉をかじる前に円状に傷をつける習性によるものです。
苗の時期に注意が必要な理由
本葉が3〜5枚ほどの小さな苗は、葉の枚数が少なく、数枚食べられるだけで成長が遅れます。 大きく育った株なら多少の食害は問題になりにくいため、植え付け後2〜3週間が特に大切です。
きゅうり苗を守るウリハムシ対策
対策は、物理的に防ぐ方法を中心に、捕獲を組み合わせるのが現実的です。 家庭菜園では薬剤に頼らなくても対応できます。
| 対策 | 効果の目安 | 手間 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 防虫ネット(目合い1mm前後以下) | 高い | 小 | 裾に隙間を作らず土や重しで固定 |
| 手で捕獲 | 中 | 中 | 早朝の動きが鈍い時間に行う |
| 株元のマルチ(シルバー系) | 中 | 小 | 飛来を避ける効果が期待できる |
| 登録のある薬剤 | 中〜高 | 小 | 必ずラベルの適用作物と使用方法を確認 |
防虫ネットのかけ方
支柱でアーチを作り、ネットと地面の間にすき間を残さないことが要点です。 ネットを張る前に、苗や土の中に成虫がいないか確認してください。すでに中にいると、閉じ込めて被害が広がります。
手で捕まえるコツ
早朝は気温が低く、成虫が逃げにくくなります。葉の下に容器を添えて軽く触れると、下に落ちます。見つけた分を毎日取り除くだけでも、被害は抑えられます。
ネットをかけにくい時期の工夫
きゅうりは花が咲き始めると、ネットのままでは受粉に影響する場合があります。 一般的なきゅうりの多くは受粉しなくても実がなる品種ですが、品種によっては確認が必要です。購入した苗のタグや種袋を見て、受粉の要否を確認しましょう。
株が大きくなりネットが窮屈になったら、被害が軽ければ外して構いません。成長した株は食害に耐えやすくなります。その後は見つけ次第の捕獲で十分対応できる場合が多いです。
被害が出てしまったときの対処
葉が数枚食べられた程度なら、慌てずに捕獲とネットで様子を見れば大丈夫です。 苗の生長点(先端の新しい芽)が無事なら、多くは回復します。
相談を考える目安
次のような場合は、購入した園芸店や地域の農業相談窓口に相談すると安心です。
- 成長点が食べられ、新しい葉が1週間以上出てこない
- 捕獲しても毎日10匹以上見つかる
- 葉の食害以外に、しおれや変色が同時に広がっている
来年に向けた予防
成虫は落ち葉や雑草の陰で冬を越すといわれるため、収穫後の片付けが翌年の予防になります。 枯れた株や周囲の雑草を残さず、プランターの土も表面を軽くほぐして確認しておくと安心です。次の植え付けでは、初日からネットを使うことをおすすめします。
まとめ
ウリハムシ対策は、植え付けと同時の防虫ネットが基本です。 手での捕獲を組み合わせれば、薬剤を使わなくても苗を守りやすくなります。もし食べられても、生長点が残っていれば多くは回復しますので、落ち着いて対応しましょう。
よくある質問
- ウリハムシは夕方より朝のほうが捕まえやすいですか?
- 気温の低い早朝は動きが鈍く、捕まえやすい傾向があります。葉の上にいる個体の下に容器を構え、軽く触れて落とすと逃げられにくくなります。
- 被害を受けた葉は切り取ったほうがよいですか?
- 食べられた葉でも光合成はできるため、残りの面積があれば切らずに様子を見て構いません。ほとんど食べ尽くされて枯れかけた葉だけ取り除きます。
- ウリハムシは来年も同じ場所に出ますか?
- 成虫は株元付近の土の中などで越冬するといわれ、近くに瓜類があると毎年現れやすいです。来年も植え付け直後から防虫ネットをかけておくと安心です。