大根のプランター栽培。深さの目安と又根を防ぐコツ
大根のプランター栽培は、深さ30cm以上、容量20L前後の容器を使えば始められます。 又根(根が二股に分かれる症状)は、土の中の石や未熟な堆肥、固い土が原因で起こりやすいため、清潔でやわらかい土を使うことが一番の予防です。
大根のプランター栽培に必要な深さと容器の目安
根が伸びる長さより5cm以上深い容器を選ぶのが基本です。 根が底に当たると曲がったり育ちが止まったりするためです。
| 品種タイプ | 根の長さの目安 | 容器の深さ | 株数の目安 |
|---|---|---|---|
| ミニ大根(短形) | 15〜20cm | 25cm以上 | 横長65cmで3〜4株 |
| 丸形・小型品種 | 10cm前後 | 20cm以上 | 横長65cmで4株 |
| 一般的な青首大根 | 30〜40cm | 40cm以上が理想 | 深型の大型容器で1〜2株 |
初めてなら、ミニ大根や短めの品種が失敗しにくくおすすめです。
又根を防ぐ土づくりと種まきのコツ
又根を防ぐには、石やゴミを取り除いたやわらかい土を、容器の底近くまで入れることが大切です。 根の先端が固いものに当たると、枝分かれしやすくなるためです。
土の選び方
- 野菜用培養土を使い、古い土を再利用する場合は、根や小石をふるって取り除きます。
- 堆肥は完熟したものだけを使います。未熟なものは根が傷む原因になります。
- 肥料を土に混ぜる場合は、種に直接触れないよう、土全体に均一に混ぜておきます。
種まきの手順
- 容器に土を入れ、水をやって落ち着かせます。
- 株間15〜20cmを目安に、1か所あたり3〜4粒をまきます。
- 深さ1cmほどに押し込み、土を軽くかぶせます。
- たっぷり水をやります。
種まきの時期は、涼しくなる秋(9月中旬〜10月)が最も安定します。 春まきもできますが、とう立ちや虫の被害が出やすくなります。
大根の間引きと追肥の進め方
間引きは、最終的に1か所1本になるよう、2〜3回に分けて行います。 一度に抜くより、生育の悪い株から順に抜くほうが残す株が安定します。
| 時期 | 作業 | 残す本数 |
|---|---|---|
| 発芽後〜本葉1枚 | 1回目の間引き | 2本 |
| 本葉2〜3枚 | 2回目の間引き | 2本から1本へ |
| 本葉5〜6枚 | 追肥と土寄せ | 1本 |
追肥は、本葉が5〜6枚のころに、化成肥料を少量株元からやや離して与えるのが目安です。量は肥料の袋の表示に従ってください。肥料が根に直接触れると又根の原因になります。
水やりと日当たりの管理
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。 乾湿の差が大きいと根が割れる原因になります。
- 発芽までは土を乾かさないようにします。
- 日当たりは1日5〜6時間以上が目安です。
- 虫がつきやすいため、防虫ネットをかけておくと安心です。
大根の収穫時期とやめどき
収穫の目安は、種まきから品種ごとの日数(ミニ大根で約40〜60日、一般的な品種で約60〜80日)が過ぎ、根の肩が太く盛り上がったころです。 迷ったら、1本だけ試しに抜いて太さを確かめます。
収穫が遅れるとす入りしやすくなります。根が育たず葉ばかり茂る、または虫の被害が広がって株が弱った場合は、無理に育て続けず、間引き菜を食べて切り上げるのも選択肢です。病害虫の種類が分からないときは、購入した園芸店やホームセンターに、葉や根の写真を見せて相談してみてください。
よくある質問
- ミニ大根なら浅いプランターでも育てられますか?
- 丸形や短形のミニ大根なら、深さ20〜25cmほどの容器でも育てられます。ただし根の長さが品種で異なるため、種袋に書かれた根長を確認し、それより5cm以上深い容器を選ぶと安心です。
- 葉は育っているのに根が太らないのはなぜですか?
- 主な原因は、日照不足、間引き不足による混み合い、窒素分の多い肥料の与えすぎです。まず日当たりの良い場所に移し、株間が詰まっていれば間引き、追肥は控えめにして様子を見てください。
- 収穫が遅れると大根はどうなりますか?
- 収穫が遅れると、中に空洞ができる「す入り」や、根が割れることがあります。品種ごとの収穫目安の日数を種袋で確認し、根の肩の太さが5〜6cmになったら早めに試し抜きをしましょう。