じゃがいものプランター栽培。植え付けから収穫までの手順
じゃがいもはプランターでも育てられます。目安は深さ30cm以上・容量20L以上のプランターに種芋1個、または大型の袋や30L前後の容器に2個で、植え付けから収穫まで約3〜4か月です。春は2月下旬〜3月中旬に植えるのが一般的で、土寄せと水やりの加減が成功のポイントです。
じゃがいもをプランターで育てる前の準備
準備するものは、深型プランター、野菜用培養土、検査済みの種芋の3つです。深さがあるほど土寄せの余裕ができ、いもがつく場所を確保できます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 容器 | 深さ30cm以上、20L以上で1株 |
| 株数 | 20Lで1個、30L前後で2個 |
| 土 | 野菜用培養土(元肥入り) |
| 植え付け時期 | 暖地は2月下旬〜3月、寒冷地は4月ごろ |
| 収穫まで | 約90〜120日 |
置き場所は日当たりと風通しのよい場所を選びます。霜が心配な時期は夜だけ軒下や室内に取り込むと安心です。
種芋の選び方と植え付けの手順
種芋は園芸店で買える検査済みのものを使います。 食用のいもは病気が出やすく、発芽もそろいにくいためです。
- 50g前後なら丸ごと、大きければ1片40〜60gになるよう、芽がそれぞれに残るよう切り分けます。
- 切り口を日向で1日ほど乾かすと、腐りにくくなります。
- プランターの底に鉢底ネットを敷き、培養土を深さの半分ほど入れます。
- 切り口を下にして置き、5〜8cmほど土をかぶせます。
- 底から水が出るまで水を与えます。
のちに土寄せをするため、最初は容器の縁まで土を入れず、数cm余白を残すのがコツです。
芽かきと土寄せのやり方
芽が10〜15cmほどになったら、元気な芽を1〜2本残して他を抜きます。 芽が多いと養分が分散し、小さないもが増えやすいためです。抜くときは株元を押さえ、種芋を動かさないようにします。
土寄せは、芽かき後と、その2〜3週間後の計2回が目安です。
- 株元に5cmほど土を足し、茎を軽く埋めます。
- いもが地表に出ると光で緑化するため、露出させないようにします。
- 追肥は土寄せのタイミングで、少量の化成肥料を株の周囲にまきます。与えすぎは葉ばかり茂る原因になるので、袋の表示量を守ってください。
水やりと育てている間の管理
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。常に湿っていると腐りやすく、乾きすぎるといもが育ちにくくなります。
| 時期 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 芽が出るまで | 控えめ(過湿に注意) |
| 生育期 | 表面が乾いたらたっぷり |
| 収穫前の2週間 | 控えめにして収穫しやすくする |
葉に病斑が広がる、茎がやわらかく倒れるなどの異変があるときは、被害のある葉を取り除き、症状が広がるようなら園芸店や自治体の園芸相談窓口に相談してください。アブラムシなどは見つけたら早めに取り除きます。
じゃがいもの収穫時期と掘り方
葉や茎が黄色く枯れてきたら収穫の合図です。 植え付けからおよそ3〜4か月後で、晴れが2〜3日続いた日に掘ると、いもが傷みにくくなります。
- 株元から少し離れた位置にスコップを入れ、ゆっくり土を崩します。
- いもに傷をつけないよう、手で探りながら取り出します。
- 表面の土を軽く払い、日陰で1〜2時間乾かします。
中止の目安: 梅雨時や雨が続く時期は、収穫をずらすと腐りやすくなります。腐敗臭やぬめりがあるいもは食べずに処分してください。
よくある失敗と対処
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 芽が出ない | 低温・過湿 | 水を控えて暖かい場所へ |
| いもが小さい | 芽が多い・肥料不足 | 芽かきと適量の追肥 |
| 緑色になる | 土寄せ不足 | 土を足して光を遮る |
| 葉が黄色い(早い時期) | 水不足・過湿・病気 | 水やりを見直し、症状が広がれば相談 |
失敗の多くは、水のやりすぎと土寄せ不足です。この2点を意識すれば、初めてでも収穫までたどり着きやすくなります。
よくある質問
- スーパーで買ったじゃがいもを種芋にしてもいいですか?
- おすすめしません。食用のいもは病気を持っている可能性があり、発芽を抑える処理がされている場合もあります。園芸店などで販売されている検査済みの種芋を使うと安心です。
- 収穫したじゃがいもが緑色になっていました。食べても大丈夫ですか?
- 緑色の部分や芽には天然毒素が含まれることがあります。緑の部分は厚めに取り除き、芽も取り除いてください。全体が濃い緑色の場合や苦みが強い場合は食べずに処分するのが安心です。体調に不安があるときは医師や薬剤師に相談してください。
- 収穫したいもはどのように保存すればいいですか?
- 収穫後は風通しのよい日陰で表面を軽く乾かし、土を落としすぎずに保存します。光が当たると緑化しやすいので、暗くて涼しい場所で、段ボールなどに入れて保管してください。