さつまいものプランター栽培。苗の植え方と収穫時期の目安
さつまいもはプランターでも育てられます。深さ30cm以上・容量25L以上の容器に苗1〜2本を、5月下旬〜6月に植え付け、10月ごろに収穫するのが基本です。やせた土でも育つため、肥料を控えめにすれば初心者でも挑戦しやすい野菜です。
さつまいもをプランターで育てる容器と土の目安
容器は深さ30cm以上の大型プランターか袋型の栽培容器を選びます。 いもが育つ空間が必要で、浅いと小ぶりになったり形が曲がったりするためです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 容器 | 深さ30cm以上、容量25L以上 |
| 苗の数 | 標準プランター(幅60cm)で1〜2本 |
| 土 | 野菜用培養土に、赤玉土や川砂を2割ほど混ぜる |
| 置き場所 | 日当たりと風通しのよい場所 |
土は水はけを重視します。 水がたまると根が傷み、いもが腐りやすいためです。底に鉢底石を敷くと排水が安定します。
さつまいもの苗の植え方と時期
植え付けは気温が安定する5月下旬〜6月が適期です。 低温では根づきが悪く、生育が止まりやすくなります。
船底植えで苗を寝かせる
苗は茎を土の中に水平に寝かせる「船底植え」にします。 節の部分から根が出ていもになるためです。
- 土に深さ5〜8cmほどの浅い溝を掘ります。
- 苗の葉を2〜3枚地上に出し、残りの茎を寝かせて土をかぶせます。
- 軽く押さえてたっぷり水を与えます。
苗が長ければ、先端だけ出して浅く横に埋めても構いません。買ってきた苗は、植える前に1晩水につけると根づきがよくなります。
さつまいもの水やりと肥料の与え方
水やりは、根づくまでの約1週間はたっぷり、その後は土が乾いたら与える程度で十分です。 過湿はいもの腐敗につながるためです。真夏に乾燥が続くときは、朝か夕方に与えます。
肥料は元肥を控えめにし、追肥はほぼ不要です。 窒素分が多いと、つるや葉ばかり茂って(つるぼけ)いもが太りにくくなります。市販の培養土に肥料が入っている場合は、追加しなくて問題ありません。
| 状態 | 対処 |
|---|---|
| 葉が濃い緑で茂りすぎる | 肥料は与えない |
| 葉が全体に黄色い(8月ごろ) | 少量の液肥を薄めて1回与える |
つるの管理と収穫時期の目安
つるは放任でも育ちますが、長く伸びたら整理すると管理が楽になります。 風で振られて根が傷むのを防げるためです。節から地面に根を出す場合は、持ち上げて軽く戻す「つる返し」をすると、余計な根にいもが分散するのを抑えられます。プランターでは、つるが容器の外の地面に触れないよう、支柱や棚で支えるのも一案です。
収穫は植え付けから約4〜5か月後、10月ごろが目安です。 霜が降りる前に掘り上げます。
| 時期 | 目安 |
|---|---|
| 植え付け | 5月下旬〜6月 |
| 試し掘り | 9月下旬〜 |
| 本収穫 | 10月ごろ(霜の前) |
葉が黄色くなり始めたら収穫のサインです。 株元から離れた位置にスコップを入れ、いもを傷つけないよう、容器の土を広げながら掘ります。1株だけ試し掘りして大きさを確認するのも確実です。
収穫後の保存と困った時の目安
掘ったいもは土を軽く落とし、洗わずに日陰で半日〜1日乾かします。 その後、新聞紙に包んで10〜15℃前後の涼しい場所で保存します。冷蔵庫は低温障害を起こしやすいので避けます。
- 葉が虫に食べられて穴だらけになったら、見つけた幼虫を取り除きます。被害が広がり対処に迷う場合は、購入した園芸店に相談してください。
- いもが育たず細いままだった場合は、肥料の与えすぎや日照不足が原因のことが多く、翌年は肥料と置き場所を見直します。
よくある質問
- つるが伸びすぎた時は切ってもいいですか?
- 切っても問題ありません。プランターの外に長く垂れたつるは、適当な長さで整理すると風で振られにくくなります。ただし葉は光合成でいもを育てるため、切りすぎないようにします。株元から1m前後を残す程度が目安です。
- 収穫したさつまいもはすぐ食べられますか?
- 掘りたてでも食べられますが、甘みが控えめです。新聞紙に包んで風通しのよい涼しい場所に1〜2週間置くと、デンプンが糖に変わって甘みが増しやすくなります。冷蔵庫に入れると傷みやすいので避けます。
- スーパーのさつまいもから苗は作れますか?
- 芽を出して苗にすることはできますが、保存中の病気を持ち込むことがあり、初心者には難しめです。確実に育てたい場合は、園芸店やホームセンターで販売されている苗の利用をおすすめします。